Renkei日記 - 八十島法律事務所

2013-07-02 Tue

寺島珠雄 「アナキズムのうちそとで」 (編集工房ノア) 1983年5月10日刊


 著者は、詩人で文筆家といったところでしょうか。10代のときに辻潤と出会い、以降釜ヶ崎で暮らし、1999年7月に亡くなっています。
 この本は、菊岡久利、小野十三郎、萩原恭次郎や秋山清といった詩人についての論考や、小川三男、木村艸太、石川三四郎など交流のあったアナキストたちのことが書かれています。
 なかでも詩人の岡本潤については、こんなことを書いています。
 「同棲37年目にして法的婚姻。その間多くの『無頼と放蕩』や貧乏や運動を通して、そこに独自な愛の持続があった。詩でも生き方でも試行錯誤を繰り返していわば不安定に終始した。あるいは強調して安定をわれから拒んだと言ってもいいはずである。そうして強がったりはにかんだりしていた。」

2013-07-02 Tue 19:22 | 古本

八十島法律事務所
〒060-0042
札幌市中央区大通西10丁目

周辺地図

●地下鉄東西線「西11丁目駅」下車
  3番出口直結 南大通ビル9階
●市電「中央区駅前」停留所より
  徒歩約2分
●近隣に有料駐車場有り

詳細はこちら>>