Renkei日記 - 八十島法律事務所

2012-10-10 Wed

吉田一穂 「稗子傅」(ボン書店) 昭和11年12月31日刊


 所持しているのは、風鐸舎が昭和51年10月20日に発行した限定復刻版で、限定500部の内の1冊です。オリジナルは150部しか出版されませんでした。
これは一穂の第三詩集で、38歳のときに刊行しています。一穂は、「わが生涯の内部形律<渦・動・暗・轉>のうちその三位を占めるもので、これは次著の鬼胎たるべき約をもって編まれた稿本である。」と書いていますが、どうも、自分の詩はまだまだであると言いたいのでしょうか。
       「業」から
 つねに現實と否定の、騒音に燬(やき)つく我が胸の飢渇!
 懀み難い、憤り、空を低めて自ら�辰箸覆構僂痢�祈り、
 求め、夢む身の惱める限り、生くべき一つの世界―
 我あり、新しき天に鼓動する一つの存在!

2012-10-10 Wed 19:00 | 古本

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