Renkei日記 - 八十島法律事務所

2013-01-08 Tue

北條一浩編「冬の本」 (夏葉社)  2012年12月20日刊


 「冬の本」という言葉をめぐって、そこから発想できることを自由に書いてもらったと、はしがきに書かれています。唯一のルールが、「冬」と「本」の二つがそこにあることだそうです。作家やライターといった、プロの書き手ばかりでなく、古書店主なども執筆しています。見開き2ページに収めているところもよいと思いました。紹介したい文はたくさんあるのですが、児童文学作家の岩瀬成子氏の次の文なんかどうでしょう。
  近頃は、ただ歩いている人を見なくなった。
  ただ歩きつづけていたあの人たちは人生の網目から抜け出ているように見えた。
  そんなものは身につけず、そんなものは捨てていたのかもしれない。
  その姿から何か受け取っていたのだが、
  それが何だったのかを今もはっきり言うことができない。

2013-01-08 Tue 18:05 | 新刊本

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