Renkei日記 - 八十島法律事務所

2012-07-13 Fri

吉岡実 「死児」という絵 (思潮社)1980年7月1日刊 


 こちらが元本で、当時としては価額も高かったとありますが、2900円です。
 1955年からその当時まで折々に書いたエッセイのすべてを収録したとあり、装幀も著者自らしています。
 増補版では、意にみたない五篇を省いたとあります。どの辺が意にみたなかったのか気になるところです。吉田一穂の「羅甸薔薇」を神保町の露天市でゾッキ本として出ていたのを買ったというところでしょうか(またしてもゾッキ本)、あるいは私のもっとも気に入った作品は「故園の書」としながら、書斎のどこかに埋没していると書いているところでしょうか。また、金子光晴について、臆面もない女への執着だと書いているところでしょうか。

2012-07-13 Fri 18:00 | 古本

2012-07-13 Fri

吉岡実 「死児」という絵〔増補版〕 (筑摩叢書328)1988年9月25日刊 


 元本は、1980年に思潮社から出されています。この元本は、部数も少なく、当時としては値段も高かったことから、今回再刊されることになったとあります。
 内容は、エッセイということですが、自分の詩集についての話や、義父である和田芳恵のこと、加藤郁乎や飯島耕一との出会いについて書かれています。また中原中也の署名入りの「山羊の歌」を所有しているとか、西脇順三郎の東京出版刊の「旅人かへらず」と「あむばるわりあ」の2冊はゾッキ本を貰って、真に魔力ある詩に驚いたといっています。それにしても、ゾッキ本として出ていたことに驚きます。

2012-07-13 Fri 18:00 | 古本

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