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2012-08-07 Tue
丸山薫 「帆・ランプ・鴎」 (冬至書房) 昭和40年8月20日刊

丸山の最初の詩集で、オリジナルは、昭和7年12月5日に第一書房から出ています。オリジナルは、限定500部で稀覯本になってしまったとの事で、冬至書房の中島善彌から、そのままの体裁で出させて欲しいとの申し出を受けたのですが、丸山は、往時のままの姿を現在にひき戻してみても、いたずらに幻滅を招くばかりではないかと正直な気持ちを話しますが、とうとう中島氏の熱意に負けて承知します。中島は、装幀、紙質等できる限り原本のままを踏襲したい意向だったとあるので、オリジナルを手にしたことはありませんが、そうなっているのでしょう。これも限定500部で、私の持っているのは、第388冊とあります。
さて蜂飼氏が、この詩のためなら、多少のことは我慢してもいいという気持ちになった「離愁」とは、このような詩です。
錨の耳に鴎が囁いてゐる
不意に―言葉もなく錨が滑り落ちる
驚いて鴎が離れる
瞬間 錨は水に�悗兇瓩督世鵑任罎�
鴎の胸に殘った思ひが悲しい啼き聲になって
空に散る
なんてモダンな詩でしょう。
2012-08-07 Tue 19:41 | 古本
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